『りさ子のガチ恋♡俳優沼』を見てきた。

皆様こんにちは。

自己紹介の次に書く記事が推しくん可愛い話でもなんでもなく、タイトル通り『りさ子のガチ恋♡俳優沼』の再演を見てきた話なあたり限界みを感じます。いかがお過ごしでしょうか。

一時期めちゃくちゃ話題になったこの舞台、自戒のためにも見ておかねばと思って申し込んだ数ヶ月前には、まさか推しくん事案で病んでるとかいうエモエモのエモな状態で見ることになるとはまっっったく思ってもいませんでした。 

そんなクソみたいなメンタルで新宿まで這っていって舞台を見たのですが、結果的には行ってよかったと思います。

詳しいあらすじは公式サイトから引用。↓

 『26歳、彼氏なし。ＯＬりさ子の趣味は舞台鑑賞。
大好きなイケメン俳優・翔太君を追いかける日々。
彼が出演中の2.5次元舞台『政権☆伝説』に大ハマリ中。

最前席で全通。グッズもコンプ。そして高額プレゼント。
　「がんばってる姿を観られるだけで幸せ」そう思いつつも。
彼のちょっとした「特別扱い」に心ときめいていた。

ある日。ネットで翔太君に彼女疑惑が持ち上がる。
彼との匂わせを繰り返す女が気になり暴走するりさ子。
エスカレートする迷惑行為。その行きつく果ては……。

俳優とファン――「この関係で、私の気持ちは届くのかな？」
演劇業界の闇に切り込む、見て見ぬふりをしたかった愛憎劇。』

まとめるのが苦手なので、感想というより思ったことをばーっと書きます。

舞台のディテールとかオタクあるあるとか、話したいことはたくさんあるんだけど、とにかく台詞のひとつひとつがすごく刺さった。

「（推しのことを）知りたい、（私のことを）知ってほしい」

これがキーワードとして頻出するんだけど、ガチ恋に限らず、生身の人間を応援するオタクの根底に絶対あるのってこの感情なんだろうな。

入口はどうあれ、板の上で輝いてる推しが好きで、惹かれていって、もっと推しのことを知りたくて、そこで終われるのならファン。

ファンという大きな集団の中で、私という個を見てほしい。わたしがいることを少しでいいから知ってほしい。そこに付き合いたい、繋がりたいなんて思いはなくて（ある人もいるのかもしれないけど）、ほんの少しだけ大きな集団の中で特別になりたい。それの発露が『認知」なのかもしれないね。

結局自分の『好き』を承認してくれるのは、自分の好きな相手だけだと思うので。

それが受け入れられなくても、わかってもらえなくても、私があなたを好きですよ、応援してますよってことを知ってもらえるだけいいし、だからこその『知ってほしい』なんじゃないかなあ。

でも根本的に演者とオタクって相容れないんですよね。

相手は板の上に立って芝居を見せる側、オタクはお金を払って芝居を見に行く側。役者の仕事は芝居をやることで完結してるし、ファンサービスも仕事かもしれないけど、あくまでサービスなわけで、本業ではない。

だから『知ってほしい』って考えがそもそも間違ってるって言われてしまえばそれまでなんだけど、理解と納得は違うから。 

わたしは今の推しくんにこそガチ恋ではないけど、前の女子アイドルの推しにはそれこそ盲目なガチ恋でした。

どんな地方公演にも必ず入るし、接触も積む、高額プレに個人の仕事にも必ず顔を出す。その原動力って何って考えたときに、『好き』はもちろんだけど、『相手が自分が好きってことを知ってくれてる』だったので、終始心が痛かったです。今の推しくんも何してるかわかんないし。何してんのほんと。

『あんたたちが普段言ってんじゃん。沼に落ちた、ATMですって。』

その通りだし、自分で望んでやってることだし、見返りなんて求めてないけど、せめて応援してることを知ってほしい、そう考えることも見方によっては罪になるのかもしれないと思いました。

りさ子の愛も、たまちゃんの愛も、アリスの愛も間違ってないし、現実にいるオタクのどの愛も間違ってないけど、発露の仕方なんだろうなあ。

ぜんぜん関係ないけどガキさんの顔がちっちゃくて脚が細くてまあ可愛くて死ぬかと思いました。

ダイエットがんばります。